法律トラブルを解決に導く法律相談のポイント
人間生活していれば、日常実にいろいろなことが起きます。
それは、身分や立場の違いはあれ、大抵の人にとってレギュラーな出来事だけとは限らず、様々な想定外の出来事も起こります。
その中には、例えば、事件や事故、離婚や相続問題と言ったような法律トラブルも多々起こってきます。
また、借金問題をはじめとする債務整理問題に関しては、弁護士に依頼する羽目になったりもします。
これらの法律トラブル、法律問題に直面した際には、どうしたらよいのでしょうか?
日常で法律トラブルに直面した場合には、通常、弁護士などの専門家からに法律相談するのが一般的です。
特に、債務整理などの法律トラブルを解決するためには、無料の法律相談を受け付けているところも多いです。
また、国の機関である法テラスにおいては、無料で3回まで法律相談が受けられるという制度もあります。
基本的に法テラスや法律事務所に、法律トラブルでの法律相談を持ち込む際の内容は自由です。
上で挙げたように、自己破産を含む借金問題の法律相談でももちろん構いませんし、離婚の相談(離婚で条件を有利に進めるための)であったり、遺産相続などの法律トラブルの問題であっても、すべて弁護士に法律相談を受けることは可能です。
日常で、「これは法律トラブル?」というようなグレーゾーンの問題であっても、まずは弁護士に法律相談を受けてみるという姿勢は、後の大きな法律トラブルに発展するのを防止し、解決へと導いてくれます。
ここでは、以下において、日常の様々な法律トラブルに伴う弁護士への法律相談のポイントについて、少し掘り下げて考察していきたいと思います。
法律相談する上で最低限必要な事前準備とは?
まず、生活苦など様々なやむなき事情から、あちこちに借金を作ってそれが積もり積もって債務超過となって、借金地獄に陥ってしまった多重債務者の場合-。
このようなパターンに陥ってしまうと、もはや自力で借金を返済していくことは不可能になってしまいます。
そこで、このような多重債務者は、債務整理、とりわけ債務整理の最終手段と呼ばれている自己破産を検討するわけです。
この自己破産は、債務者本人が行うことももちろん可能なのですが、いかんせん手続きが煩雑であり、法律的知識が無いと、非常に難しいプロセスとなっています。
そこで通常のケースであれば、債務者は法律のプロである弁護士に依頼して自己破産を代理人として弁護士に進めてもらうというのが一般的です。
弁護士に依頼することによって、破産手続きは迅速になり、円滑で、しかも確実に免責許可を得られるという大きなメリットがあります。
ですが、問題もあります。
それは、自己破産を現実的に考えるような債務者ですから、経済的に困窮し生活もぎりぎりまで追い詰められていて、1円のお金の余裕もない立場だということです。
したがって、自己破産を弁護士に依頼しても、それにかかる弁護士費用を用意できないという問題に直面するのです。
一般的に、自己破産の申し立て&破産手続きを弁護士に依頼すると、その弁護士費用の相場はだいたい40~60万円ぐらいかかると言われています。
これは非常に高額であり、経済的に切迫している多重債務者にすぐ用意できる金額ではないですよね?
しかし、安心してください。
このような経済的に困窮した債務者を救済するシステムが存在します。
それが、法テラスです。
法テラスというのは、正式名称を「日本司法支援センター」といって、国が設置している法務省管轄の機関です。
この法テラスの設置目的は、一定の所得に満たない低所得者層や、経済的に困窮した貧困層でもあっても、法律的な支援サービスが受けられるようにというものです。
なので、経済的に困窮して借金地獄から脱出する最後の手段として、自己破産を講じている多重債務者には、この法テラスは最適の救済機関になると思います。
しかも嬉しいことに、この法テラスでは、法律トラブルに関して、無料の法律相談を3回まで利用できるのです。
このシステムは、全国の法テラスの相談センターだけでなく、法テラスと法律扶助契約を結んでいる弁護士や司法書士のいる法律事務所であれば、どこでも利用可能なのです。
つまり、多重債務者の近所のお気に入りの弁護士のいる法律事務所でも、この法テラスの無料の法律相談が受けられるし、法律扶助制度が受けられるということになります。
なので、まずは、法律トラブルの中でも、こういった借金問題や自己破産に実績のある弁護士のいる法律事務所をインターネットで検索してピックアップすると良いでしょう。
そして、目ぼしい弁護士を見つけたら、その弁護士の在籍する法律事務所で法律相談を受ければ良いと思います。
法テラスと法律扶助契約を結んでいる弁護士であれば、法テラスの制度を利用すれば、無料の法律相談が利用できるでしょう。
法律相談で事前準備しておけばなおさらよいもの
自己破産など債務整理の法律トラブルに限らず、すべての法律トラブルに当てはまるんですが、まずは、弁護士に法律相談を申し込んで相談に乗ってもらうことは大事です。
経済的に困窮疲弊した多重債務者であっても、法テラスの相談センターや法テラスと法律扶助契約を結んでいる弁護士のいる街の法律事務所で、無料の法律相談を受けることは可能です。
この法律相談を弁護士に受ける際に、少し余裕があれば、以下の準備を事前にしておくと良いでしょう。
まず、法律相談に持ち込んで相談する法律トラブルの案件内容の資料の記入をまとめておくことです。
実現したい希望や要望などを具体的に書き出しておき、法律相談で弁護士と対峙した時に、明確にそれを伝えられるようにしておくことはとても重要です。
そして、弁護士に対して、自分が今巻き込まれている法律トラブルの全容を正確に説明でき、最も適切に弁護士が判断できるよう、事前に書見としてまとめておくことが大事です。
法律相談での最も大事なポイント
弁護士のいる法律事務所で、遭遇している法律トラブルに関しての法律相談を受ける際に、最も大事な心得があります。
それは、「正直に話す」ということです。
法律相談においてまず弁護士と、信頼関係を構築する第一歩を踏み出さなければなりません。
そのためには、まずは、隠し事をせず、嘘をつかず、その法律トラブルにおいて自分が不利になるような事でも正直に弁護士に話すことが何より重要なことです。
法律相談で、法律トラブルの詳細を正直に話して秘密が漏れるのが嫌だ、という人もいるかもしれません。
しかし、安心してください。
弁護士には、守秘義務というものが職業責務としてあり、そのために、相談者が話した内容は一切口外される心配はありません。
弁護士も一人の人間なので、人間としての誠実さをまず見せて信頼してもらう努力は不可欠になります。
まとめ
法律トラブルを抱えている人が、弁護士に法律相談を受ける際の注意点などを中心に考察を進めてきました。
相談者の側の姿勢としては、まずは誠実に正直に法律相談に臨むということが肝要だと思います。