絶対に避けておきたい自己破産を依頼した弁護士とのトラブル!
自己破産などの債務整理は、一言に弁護士に依頼しろとは言っても、どのような弁護士に依頼すべきでしょうか?
最近よく耳にするのは、弁護士とのトラブル!
を起こさないためにはどういった点に気を配れば良いのでしょうか?
こういったトラブルをおこなさい為にはどのようなことに気を受けておけば良いのでしょうか?
この記事では、このような点を中心に以下において考察を進めていきたいと思います。
自己破産手続きを弁護士に依頼する上で一番多くトラブルになりやすいことは!?
債務整理の中でも、特に多重債務者が選択するケースが多いのは、自己破産です。
自己破産は、債務整理の最終手段とも呼ばれ、自己破産宣告を受けると同時に多くの場合は、免責許可決定を裁判所に受けることができます。
これはつまり、合法的に借金が0になる、ということです。
借金地獄に苦しめられていた多重債務者にとっては、免責許可はまさに救済措置であり、福音でもあります。
なので、この自己破産を成立させ免責許可を勝ち取るために、依頼された弁護士も全力を尽くすことは当然です。
にもかかわらず、依頼した弁護士と依頼者の間で、トラブルが発生することがままあります。
これはどうしてでしょう?
どのようなケースでこのような両者間のトラブルは発生してしまうものなのでしょうか??
弁護士が自己破産手続きにおいて、依頼者とトラブルになる一番多いケースは、「依頼者が手続きを進める上で非協力的な態度をとる場合」です。
つまり、弁護士が破産手続きを極力スムースに円滑に進めようと、必要な時は適宜、依頼者に、この書類を用意しておくように、とか、この細目に関しての回答を用意しておくようにとか具体的に指示するわけです。
多くの場合、依頼者は、手慣れたプロである弁護士の指示通りにきちんと動きますが、中には非協力的であったり、不誠実な態度や姿勢を取る依頼者もいるわけです。
このような非協力的な依頼者であった場合には、せっかく弁護士が効率的で円滑な破産手続きを進めようとしても、いちいち停滞が起こってスムースに進まなくなります。
加えて、このような不誠実な依頼者の場合だと、多額の債務を作ってしまった理由に嘘の理由を報告したり、都合の悪いことや資産などを弁護士に報告せずに隠匿したりすることも多いのです。
このような不誠実で非協力的な依頼者の態度は、弁護士の仕事に大きく影響し、モチベーションも喪失しかねないほど、弁護士の士気も落ちます。
弁護士は、依頼者に対する不信感だけが膨らみ、弁護士と依頼者の人間関係はギクシャクしてしまい、やがてトラブルへと発展してしまうわけです。
トラブルの予防法とは?
せっかく債務整理で借金問題を解決すべく、法律のプロである弁護士に依頼しても、上記のような理由からトラブルに発展してしまっては元も子もありません。
だいたい、依頼者(債務者)にとって、何が今一番重要な案件かを頭を冷やして考えてみるべきでしょう。
依頼者(債務者)にとって、最も必要で、一刻でも急ぎたいことは、他でもない自己破産を1日でも早く成立させて、免責許可を得ること、です。
破産手続き中の債務者にとってその他のことは枝葉末節です。
まずは、何を置いても、円滑にそしてできるだけ迅速に、自己破産手続きを終結させて、無事に免責許可を受けることなのです。
そのためには、もう弁護士に依頼した時点から、無用なトラブルを避けるために、予防策を取っておく必要があります。
予防策といっても何も難しいことではありません。
法律のプロである弁護士に全面的にお任せし、必要な場合、弁護士からの指示があった場合には誠実にキチンと従うことです。
これだけ守れば、弁護士とは普通に信頼関係を構築することができるでしょう。
弁護士とトラブルになったときの対処方法とは!?
1にも2にも、まずは弁護士との信頼関係を築くことが大事だということは繰り返しておきます。
弁護士とは言え、やはり人間なので、誠実な態度の依頼者と不誠実で非協力的な態度の依頼者とでは、その対応に後々大きな差が出てくるのも当然でしょう。
なので、弁護士には誠実な態度で指示に従うということが唯一にして最大のトラブルの予防法なのです。
しかし、すでに弁護士との間でトラブルが起こってしまった後の対処方法について考えます。
弁護士も人間なので、反りが合わなかったりする場合などは特にトラブルになりやすいです。
依頼人に落ち度がある場合、すなわち、弁護士の指示に従わなかったり、弁護士に非協力的な姿勢や態度が基でトラブルに発展した場合であれば、解決は非常に簡単です。
今すぐ態度を改め、弁護士に謝罪し、弁護士の指示に従う姿勢を見せてください。
この場合には、これだけでトラブルは大方解決するでしょう。
さて、本題ですが、第三者の目線から考えても、弁護士に明らかな問題がある場合の対処方法はどうすればよいでしょうか?
やはり、人間同士なので、お互いの勘違いもあると思います。
こちらが依頼している部分もありますので、納得出来ないことであれば、すぐに怒るのではなくきちんとした説明を弁護士に求めることも必要でしょう。
それでも駄目な場合は、然るべきところに相談するのが一番です!
ズバリ!依頼している弁護士が所属している弁護士会に、トラブルの顛末を相談しましょう!
これが最も弁護士に対しては有効な手段です。
相談(告発)を受けた所属弁護士会としても、明らかな顧客トラブルは捨て置けない問題となるため、審査を行います。
もちろん、債務者本人からの事情説明や、弁護士からも事情説明を行い、全くの第三者の目線で審議を行います。
そして、弁護士側に非があることが判明すれば、非の度合いにもよりますが、弁護士会は、該当する弁護士に懲戒処分を言い渡します。
よくトラブルを起こした弁護士を訴えるために新しく弁護士に依頼するケースがありますが、これは時間と労力、さらにはお金の無駄で不毛な泥仕合になるので絶対やめましょう!
弁護士とトラブルを起こした場合は、まずは弁護士会に相談することから始めましょう。
弁護士の懲戒処分は重い場合には、弁護士資格の剥奪もあるので弁護士としても慎重に対応する必要があります。
まとめ
以上、弁護士とのトラブルを防ぐために債務者が気を付けなくてはならないこと、予防策、実際トラブルになってしまってからの対処方法などを細かく考えてみました。
債務整理を考えているのであれば、お金にも、生活面、精神的にも余裕がない場合が多いので、弁護士に窮状を理解してもらおうと、不躾な態度を取ってしまったりしてしまうこともあるかもしれません。
また、精神的にも追い込まれている場合は色々な勘違いから弁護士と意見が合わないことも在ると思います。
しかし、弁護士に債務整理を依頼したのであれば、全面的に信頼し、弁護士の指示には逐一キチンと従うことが債務整理を問題なく解決させる方法ではないでしょうか。